狐は落ちているパンとソーセージを5段重ねのサンドイッチにする
とことん飢えた動物は、その辛さを知っている。
知っているからこそ、賢さを増すのだろうか。
自然素材の注文住宅

できるだけ、多く運べるように。
できるだけ、多く食べられるように。
生きるために、学んだ知恵。

それは出来るだけ、たくさんの食料を一口で咥えること。 

チェルノブイリの事故があってから、人は寄り付かない地域での出来事。
調査に来たクルーの食事中、匂いに惹かれて現れたのは狐。
野生のキツネは警戒心が強いのだが、形振りかまってられないのか、人気が恋しかったのか、勇敢なキツネだったのか。 

人に近寄り、物欲しそうな顔をしている狐。
クルーは、ほら食いな、とばかりにパンや肉をやる。
すると遠慮なく、特に怯えることもなく、パクパクと食べ始め、すっかり気を良くする狐。
最後はガッツリと5段重ねの特注サンドイッチをこしらえて、悠々と森の中へ消えていくのであった。 
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